サモエド

かつては露北部のツンドラ地帯に住む同じ名前の遊牧民族であるサモエド族に使役されていました。
サモエドという犬種名は1892年にスウェーデンで開かれた犬学会議で決定。
ウラル山脈とエニセイ川の間の北極圏に隣接した広大な地域には、多くの北方民族が生活しており、サモエド族もその一つでありました。

トナカイに依存して生計をたて、餌となる地衣類を求めて絶えず移動していた。
犬のサモエドの方は大規模な群れをきちんと一箇所にまとめ、トナカイを狙う猛獣の気配を嗅ぎつければ吼える警戒式の番犬の義務を負っていました。

時にはソリをひくこともあったが、トナカイの独断場で、犬は雪の消えた夏季に流れに沿って小舟を引いたりすることの方が多いようでした。

サモエド族の犬と人は緊密な絆で結ばれており、チュームと呼ばれるトナカイの皮製テントの中で暖房代わりに一緒に寒い夜を過ごす事も多かったようです。


19世紀から20世紀への変わり目には、大胆な冒険家が我も我もと極地探検に赴き、犬ゾリチームを駆って氷雪の大地に挑んだ。サモエドはエスキモー犬より入手しやすく、総じてまずまず従順な性質を持っています。

本来の特徴の多くを現在でも持ち続けています。
この犬種は1889年に初めて欧米に伝わりました

気質は番犬としても適していますが、特にコンパニオンとして飼われると、その本領を発揮します。
そして賢く油断のない犬である。と同時に全人類に対して顕著な愛情をしめします。
よき家庭犬となり、自分も家族の一員とみなされることが嬉しくてたまらない。

攻撃的なところがないので子供にもふさわしい犬です。
人間とのこの稀に見る一体感は、遠い昔の極北のテントの中で、荒れすさぶ吹雪の中、脈々と受け継がれてきたものです。
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